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刑事とJK
第40章 バイト




――――――――――――



「それじゃ先輩、お先です」




シゲは帰って行った




「おう、また明日」






刑事課には、
もうほとんど人は残っていない



斉藤はひとり、机の上を片付けていく


ふと顔を上げると、
ゆうひが扉の前でもたれかかっていた






『仕事、お疲れ』



「バイトお疲れ…」



斉藤は、少しご機嫌ななめだった



ゆうひは困ったように笑った





『もう帰るの?』



「ああ」





書類をトントンと揃え、棚に仕舞う





「…なぁ」



『何?』



「本当に…他の奴には、
特に何もしてねぇんだよな…?」




棚の方を向いたまま、斉藤は言った





『心配?』



「…じゃねぇ」




窓からは車のライトがちらちらと入ってくる


その光に、
斉藤の背中は照らされる





『心配してよ』




「しなきゃいけねぇほど、
おめぇは軽い女なのか…?」



『じゃあ斉藤は、
あたしを軽い女だと思ってるんだね』




「だから、心配なんざしてねぇっつってんだろ」





『してるよ
斉藤、そういうのすっごいわかりやすいもん』




「…してねぇ…」





ゆうひは斉藤のそばまで歩いた



『あたしは嬉しいよ?
斉藤が心配してくれるのも、
ヤキモチ焼いてくれるのも』





「心配も、ヤキモチも、ねぇよ」




『はいはい。じゃ、帰ろ?』



ゆうひは斉藤の手を引いた



「…」



『今晩は、あたしが焼肉でもおごったげるからさ』



「…フランス料理のフルコースがいい」



『あんまし高いのはダメね』



「…ケチか」




外の空気は心底冷える



ゆうひと斉藤は、
夜の街を二人並んで帰っていった










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