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刑事とJK
第43章 恋ガタキ




『おっす、今日は早いね』



「ああ、5分前行動だからな」



『嘘つけ、たまたまでしょ』



ゆうひは笑って、
斉藤の隣に座った




「見つかったか?
就職先…」



『ううん、なかなか…まあ地道に頑張るよ
で、斉藤はどうなったの?
その嫌味な元先輩』



「ああ、あいつは相変わらず…」




「まさか、仕事を抜け出して
女と遊んでいるとはな…」




「そうそう、こういう口調でいっつも喋りやがる…
って…え?」




斉藤は後ろを振り向いた


ゆうひもつられて振り向く




するとそこには南が立っていた




「噂をすればなんとかってか?
立ち聞きたぁいい趣味してんぜ」



斉藤は鼻で笑った




「サボるな、仕事に戻れ」



「お前こそ帰っとけ。
やっぱストーカーなんじゃねぇの?」




南はうっかり手を出しそうになったが、慌てて抑えた



そしてちらっとゆうひを見た




「女をたぶらかすのが好きなんだな…」




「ほざいとけ」



「そうやって弥生も
騙してたんだろ?」



「…はあ?
何言ってやがる…」



斉藤は立ち上がった




そしてまた、二人の睨み合いが始まる…




『ま、まあまあ落ち着いて』



そこに、ゆうひが割って入った


「どいてろゆうひ、
やっぱこいつはボコボコにしてやんねぇと気がすまねぇ」







「…やっぱり、似てる…」



『へ?』



南はゆうひの腕を掴んだ



「君、やっぱり弥生に似てるよ…」


『え、あの…』




斉藤はゆうひを自分の後ろに隠した




「こいつは村上じゃねぇ
勘違いすんな」




「お前、この子まで不幸にする気か…?」



「ああ?
んだと…?」



南はそれだけ言い捨てると、
刑事課の方へ帰って行った








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