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刑事とJK
第48章 無人島サバイバル












「…いてぇ」



斉藤は全身に走る痛みを我慢し、
体を起こした



「ゆうひ…大丈夫か…?」




少しキョロキョロと探し、
座席に座ったまま気を失っているゆうひを見つけた




「あっ…」



酷く打ったのか、
ゆうひの額からは軽く出血している



斉藤は慌てて自分の服を押し当て
止血しようとした




『…斉藤…ぁいたっ』



ゆうひは目を覚ました



「血が出てる…」


『どう…なったの?』



「飛行機は、
大破しねぇでどっかに着陸したみてぇだ」



『…みんなは?』



斉藤はハッとして、
全員が生きているかとりあえず確認した



「…よかった」



「ここ…どこだ?」



南はフラフラしながら、
脆くなった扉を蹴破った




「…」



外に出ると、見渡す限りの草木…


いや、ほとんどジャングルに近い風景





南の後ろから、シゲが顔を出した




「…ここ…どこですか?」



「こっちが聞きたいよ」




南は機体から飛び降りた



「こんな高いとこから降りれませんよ…」


「ほんの1~2mだろ?」



シゲも勇気を出して飛び降りた


ダンッと地面に足をつくと、
ビリビリと衝撃が伝わる





―――――――――





「ここは黄泉の世界でございますか…?」

「生きてる生きてる」




「泰輔、大丈夫?」



真理子は藤野の側に寄った



「ああ…真理子は…怪我してないか?」


「あたしは大丈夫よん♪」





「一旦、全員外に出るか」



斉藤がそのように言い、
みんなゆっくりと飛行機から下りた








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