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刑事とJK
第49章 有人島サバイバル



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「なぁ、南…」



藤野は
背中を向けて横になる南に話し掛けた



「…何だ?」



「何であの時、斉藤を殴ったんだ?」



「…」





「ゆうひちゃんに他の男がキスして…
斉藤が怒らないはずがないし
…南だって同じ状況になったりしたら…」





「…お前らが、牢屋に入ってる間に―――――」





――――――――――






〔…Prison(牢屋)〕





「牢屋?
何閉じ込められてんだ、あいつら?」



『南さん、シーザに、
斉藤たちを出してあげるよう言ってくれない?』




ゆうひの言葉に頷くと、
南はシーザにそう言った



〔Ok〕



『よかった…』



〔But…(でもね…)〕



そこでシーザは要求した






"彼らを出してあげてもいいけど
そのかわり、ゆうひが僕のお嫁さんになってよ"







『え…』



「…まじか…?」







最初は南も反対した



しかし、もし要求が飲めないのなら



あの二人は 処刑





『処…刑?』




シーザは、やはりニコニコしている






〔What will you do?(どうする?)〕




『…』




「ゆうひちゃん…」





『何でも…いい…』





ゆうひは手を握りしめた







『何でもいいから…


…殺したり…

しないでぇ…』





「…」






―――――――――――







「お前らの命救うために、ゆうひちゃんは
あの王様のお妃様になるんだよ」





南は、藤野に背を向けたまま話す





「そう…だったのか…」



藤野は何を言ったらいいのかわからない




「けど、こんなことも後でしゃべったよ」




「?」



「"島から脱出出来るようになったら、
すぐ離婚してやるから"ってさ」



「…強い…
女の子だよ…」














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