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刑事とJK
第51章 さよなら







「また…帰っから…
ぜってぇ帰ってくっから…

それまで…待っててくれ…」







『待ってる…
ずっと待ってる

だから…安心して、
気をつけてね…』








涙は





もう流さない






あたしは笑って







あんたを送り出す







そして笑って









あんたを迎えるから―――













「…いってくる」








ゆうひはコクッと頷いて


小さく手を振った











斉藤は

階段を下りて行った









見えなくなるまで





ゆうひは見送った















――――――――――












『っ…』





ゆうひは手すりに掴まり、

必死で涙をこらえた





『ふぅっ…ぅうっ…』




どれだけ我慢しても




口の隙間から

声が漏れた





『っうぅ…ぅくっ…』




袖で涙を拭いて


顔を上げた






…泣かないから






ゆうひは部屋に戻ろうと






ゆっくり




扉を開けた












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