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刑事とJK
第53章 新米刑事〜シゲ VS コン〜


―――――――――――




「斉藤ー、中島さんがお呼びだー」


と言う藤野の声



「…またかよ…」




斉藤はため息をついて、
作業中の手を止めた






ここ最近
中島さんに呼び出しくらって、ろくなことがねぇ…




重い腰を上げ、室長室に入った






「あ、来た来た」


「どうもっす…」





斉藤は軽くお辞儀した



すると、中島の隣に
見たことのない若い男が立っていた




男は斉藤を見ると、ニコッと笑った




中島は、男を紹介した





「今日から新しく刑事となった、
今野金之助(コンノ コンノスケ)君だ」




こんの
こんのすけ…




何かスゲー…






「今野君は刑事なりたてほやほやだから、
斉藤君には先輩としてついて欲しいんだよ」






「…はあ」




…めんどくせぇ…






「そう長くはいてもらわないからさ」



「…はあ…」



「斉藤先輩」



今野は斉藤に手を出した



「実はおれ、先輩にすごい憧れてたんです
よろしくお願いします」





キラキラした目を向けてくる





「あ…んん…よろしく」




斉藤は今野と握手した





――――――――――




「ここがオレがいつも使ってる部屋だ」



斉藤は今野を、
自分の仕事部屋に案内した



扉を開けると、シゲがこっちを向いた




「あれ?
先輩、その人誰ですか?」




「ああ、少しの間オレの後輩やる…」


「今野金之助です、
よろしくお願いします」




「…嘉山茂弘です…」







「シゲ、今野の机がねぇから、
お前の机を二人で使え」



斉藤がシゲの机をトントンと叩いた



「ええっ…
まぁいいですけど…」




シゲは机の上を半分片付け始めた








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