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刑事とJK
第10章 伝えられない想い



あれから5日がたった


オレとシゲは毎日公園に行ったが、
やっぱりゆうひは来なかった



大の大人が二人して、
公園で立ちつくす




「ほんとにもう会えないんですかねー
…ゆうひちゃん」


「わかんねぇ…」


後悔してることは、
どうして向こうに繋がる連絡先を
聞いておかなかったかということだった



―――――――――――






その日もパトロールから刑事課室に戻り、
苦いコーヒーを飲んだ



そんなときだった
吉川が部屋に入ってきた



「斉藤ー、面会頼んでる子がいるんだけどよー…」



面会だと?


こんな時に誰―――――が…







「ゆうひ!?」



「え、ゆうひちゃん!?」





扉を開け、吉川と一緒に入って来たのは


紛れもなくゆうひだった




『よっす!!』



ゆうひは軽く敬礼した



「お、おう」


オレもつられて敬礼した




『仕事中に突然ごめん…
あのさぁ―――…』



しゃべりかけた時に、
斉藤はゆうひを引っ張って部屋から出た



『…?』





手を引かれて、
屋内の非常階段の前に来た




『どうしたの?』



そう尋ねると、
斉藤は勢いよく振り返った




「なんでもっと早くに来なかった!!?」



『え…怒ってんの…?』


「怒ってねぇ!!」


斉藤はつんと後ろを向いた





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