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刑事とJK
第79章 刑事危機


―――――――――――


『ふぅ…』


家に帰ると、電気がついていることに気がついた



あ…そっか


斉藤、もう帰ってたんだね







リビングへ進むと、当たり



斉藤は特にすることもなく、
ソファーに座っていた







『ただいま』



「…おかえり」





一目でわかった
斉藤の落ち込みっぷりは相当なものだと…











『斉藤…』



「…」





今日のことを聞くのは、可哀相かな…?





『はい』


「…?」





斉藤はゆうひの顔を見上げ、
次にその手に持っているものを見た




「…んだよ、これ?」



『ビール』




「見りゃわかる…
こんな時に酒なんざ飲む気になんねぇよ…」



『こういう時こそ飲むんじゃないの?』



「…」



斉藤は缶ビールを受け取った


蓋を開け、一口飲む



『一本しかないけどね』



「いや、…充分」



斉藤は残りを一気に飲み干した







ぷは

と息を吐くと、空になった缶を机に置いた




「ゆうひ…」



『ん?』





斉藤はゆうひの手を引いて、
自分の隣に座らせた


その目は心なしか少し垂れ下がって見える






…もう酔ってんだな…早…






笑えてきたが、何とか堪えた








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