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第30章 設定に関して⑤

「私の書く世界には不幸な少女と不幸な青年が必ず現れる。今更感ありまくりですが」

「その基準だと私も不幸な少女として数えられているんでしょうか」

「そ、うかもね」

「一番初めの頃はそうでもなかったですよね。自由奔放なOL主人公で、、平凡に部長に恋をして、平凡に事件に巻き込まれて、平凡な高校生三人組と一緒に事件を解決して」

「平凡ではないけど」

「私の名前ってかんなじゃないですか」

「ああ。話の展開はわかるよ。河南のことだろ」

「はい。彼女が瑠衣さんの脳内に生まれたころからじゃないでしょうか。その傾向って」

「設定段階でこの位置のキャラがいるってこと？　んー。どっちかっていうと蓮花さんじゃないかな」

「それは初期の時点でいましたけど、不幸っていうより謎めいたって感じじゃないでしょうか」

「確かに」

「これって面白いですよね」

「作者によってお気に入りの傾向キャラがいるって話？」

「そうです」

「俺も結構本は読むんだけどね。確かに作者がすきそうだなーって感じのキャラはだんだんわかるようになってくるよ。で、大抵そういう奴は」

「最後まで好いですよね」

「そう！」

「ちなみに陸さんのおすすめ作者さんはどなたですか？」

「伊坂さんとかかな」

「らしいです」

「そう？」