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呟きたい
第31章 吐露①
「……ども」

「そんなかしこまんなくていいよ、瑞希」

「いや、この章来ると思わなかったんで……余程なんだなと」

「んー。そうだね。吐き出したいくらい溜まっちゃったんでしょ。ぐちゃぐちゃしたナニかが」

「ですね」

「はい、メモ」

「類沢さんが読むべきですよ」

「そう? わかった。ここに来る前は自分の作品が盗作だと一人のユーザーに叩かれたことで死ねを含めたメールの連続に退会を余儀なくされた。それから二年目になる今日。同じ温度のメールがやってきた。傷口ってのは多分完全に治ることなんてないんだろうね、気持ち悪い。吐き気がする。執筆にだけ向かいたくても邪魔をする。今度は師匠に殴られるようなことは絶対しない。けどそれじゃ飽和だからここで告白させてもらいました、と……」

「……あ」

「死ねば良いのに。クズい。この二つはあの騒動で出てきたんだったね」

「でしたね。久しぶりに聞きましたが」

「そうだね……最近は幸せすぎるくらい平穏だったから。作者様や読者方々からメッセ頂いて」

「下品、なんですよね」

「うん? 今回の?」

「はい。もう一目で」

「まあね。でも仕方ないよ。日本語は誉めるよりけなすほうがボキャブラリーが格段に少ない」

「そうなんですか」

「さあ。適当に云っただけ」

「えっ」
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