パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第36章 コラボ雑談①

「実際弟ってどんな感じなんだ」

「どんな感じって言われてもな」

「可愛い？」

「気色悪ぃこと言うんじゃねえよ」

「二人で出かけたりはするだろ」

「たまになー。自転車の練習とか、ゲーセン行くときとか」

「それだよ。そういうの」

「まあ当たり前にあったから楽しいとかよくわかんねえけど」

「いいなあ、兄貴。いたらあんときだって相談に乗ってもらえたかもしれねえのにな。母親がクズだから家族とかあてになんねえしよ」

「親って駄目だよな」

「ああ。子供のこと完全無視で夜遊びばっかしてる母親とか特にな」

「まあいないよりはいた方がいいんだろうがな……」

「そりゃ……まあ、そうかもしんねえけど」

「あとさ、親より先には死ねねえってのあんじゃん。あれのお蔭で結構乗り越えてきたもんもある気がする」

「ああー……確かにな」

「けどまあ、兄弟ねえ……普段はいいかもしんねえけど、好みが被った暁にはそりゃ面倒な……」

「好みが何だって？　兄貴」

「おわっビビった」

「おう、おかえり。つばる。メモあったか？」

「ねえよ。あと先輩ビビりすぎ。チキンすか？」

「一言多いんだよ」

「じゃあ、今日は帰ろうぜ。ラーメン食いてえ」

「よし、三人で行くか」

「……先輩も来るんすか」

「めっちゃ嫌そう！」

「こう見えてつばるも人見知りだからな。大丈夫、行くぞ」

「人見知りじゃねーよ。決めつけんな。あとさっき何の話してたんだよ」

「どうでもいいだろ」

「よくねーよ」

「ああ……これだよ。こういうの。憧れてたんだよな」

「何がっすか」

「傍から見てもくだらねえだろ？」

「いや、オレは好いと思う」

「なんなんすかっ！？」