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ここで待ってるから。
第8章 眺めの良い場所。
 夏の仕事が落ち着き、久々の三連休は二人で実家に帰る事になった。
 地元の友人が出来婚で、急遽披露宴すると連絡が来た。涼介は相変わらず仕事と女で忙しいらしい。

「…あ、お母さん。明日朝一でそっちに帰るから。うん、夏も一緒に。」

 母に連絡すると、夏の家族は旅行に行くらしく不在との事なので私の実家に泊まる事になった。

「あ、なんか夫婦で出かけるとか言ってたかも。」

 夏はシャワーを浴び、上半身裸で腰にはタオルを巻いて出てきた。

「そ、そうなんだ。」

 何度、一緒に肌を合わせても裸は恥ずかしい。

「…橙子さん…。」

 不意に背後から抱きしめられる。
 フワッと石鹸の香りが鼻をかすめる。
 夏の両腕が私を捉え、唇が首筋をなぞる。

「…エッチしようよ?」

 優しい囁きに、心が動く。
 でも、暫くはイトコのままでいたい。
 まだ、答えは出ていないから。

「…しません。」

 心を鬼にして断る。

「橙子さん、橙子さんの性欲はどこに行ったんですか?」

「秘密です。」

「…一人でしてるの?じゃあさぁ、橙子さん、一人でしてるとこ見せて…。」

「…あ。あのねぇ…。」

 後ろを振り向き、夏を見る。
 顔が近づき、今にもキス出来る距離。

「やなの?」

「嫌とか、そういう問題じゃ無くて…。」

 夏はクスクス笑い、私の頬を両手で挟む。

「キスしてくれたら、許してあげる。」

 まったく、私の周りの男子はよく私をからかうけど…なんでなんだろうか?
 
「キス…だけでいいの?」

「うん。キスしたいよ。」

 そのまま吸い込まれるように、唇を重ねる。
 唇を甘噛みされ、吸い付かれ。甘いキスに眩暈を感じる。
 密着する身体の体温と、激しい息づかいに私の心が動き出す。
 静かに夏に身を任せる。

 …えっと。

 夏の身体に違和感を感じ、複雑な顔をする。

「ごめん…。」

 下半身の男性事情に顔を赤くする。
 夏のモノが熱く反り返り、私の身体に当たる。それは熱く、大きく欲望に膨れ上がっている。
 夏も申し訳なそうに、俯向く。

「…あーっ。もう。ねぇ、じゃあさぁ、明日家に帰ったら、橙子さんのおばさんとおじさんに結婚申し込んでもいいかな?」
 
「はい?なんでそうなるの?」

「だって、結婚すればいつだって、遠慮なくエッチできるじゃん!!」



 
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