この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
セルフヌード
第1章 秘密の快楽

 美優は水位の下がったカップから、女を見上げる。

「どのようなご用件ですか?私、帰ってお夕飯を作らなくてはいけないんです。からかうなら──」

 女の目が、ふっと笑った。まるで売り場に並んだぬいぐるみの中に、不細工だが放っておけない、いわゆるブサカワというものを見つけた女子大生の表情だ。

 美優の中で羞恥が広がり、自尊心がくずおれてゆく。

「ほんとにお夕飯作るだけですか?」

「何が……言いたいの」

 貴女だって帰ったら自分のヌードの閲覧数をチェックするくせに。

「私、お姉さんの秘密、知ってるかも」

 同じく私も知っています。

「ダージリン以外は見る気なかったよ。職業病ってやつかな。人の撮ったものに……って言えれば聞こえは良いか。ぶっちゃけお姉さんと話したかっただけなんです」

「──……。……はい?」

 美優は腰を屈めたまま、伏せがちなホワイトピンクの目蓋の下に、摯実な双眸の煌めきを見た。

 女に片手首を押さえられているために、中途半端に腰を浮かせていた。立ち上がりたくても立ち上がれない。座りたくても座りにくい。

 美人のシリアスな表情は、信用するに値しない。顔の美しい人間は得だ。変幻自在に自分自身を演出出来る。喜びを伝えたければとびきりまばゆく笑えるし、悲しみを訴えれば必要以上に憫諒を誘う。

 女も、男も、こうして従わせてきたのだ。このような女は。

「やっと見つけた。お姉さんに会いたくて、市内中を探して、やっと」
/269ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ