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セルフヌード
第1章 秘密の快楽

「…………」

 どこまで脱げば良いのだ。
 美優は大人のいじめの相場を知らない。
 せめて美優が人並みの顔をしていれば、なつみがレズビアンという可能性も考えられたが、いくら愛慾の対象が同性でも、美優を選ぶ女はいまい。



 英字のロゴがプリントされたトレーナーを脱いで、黒いロングスカートを落とす。



 可愛いレースの下着姿をたるみ気味の肢体につけた、みじめな女がドールの目先に現れた。



「どう?言葉も出ないほどみっともない?」

 ただ色素の薄いだけの、色気も愛嬌もない身体。

 なつみは呆然としていた。カフェでの饒舌はどこへ飛んでいったのだ。


「…──っ」


 美優がトレーナーをベビーシートから掴んだ時、なつみがにわかに腰を上げた。

 腕を強引に握られて、不躾に谷間を覗かれる。

「ぁっ……」

 喉から生き物のような悲鳴が上がった。

 なつみの指が、美優の心臓の音を隠していたレースのカップをめくった。
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