この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
セルフヌード
第8章 *最終章*セルフヌード


「忘れ物」


 振り向くと、なつみが荷物を探っていた。


「目、閉じて」

「うん、……」


 忘れ物のために何故、こんなことをせねばならないのか。


 疑問を早く解きたくて、明るい暗闇を数秒眺めた。


 ややあって、くすぐったい雰囲気が美優を撫でた。


「──……、っ……?」



 左手がやおら持ち上げられて、薬指が硬質な重みを感じた。


「良いよ」

「…………。っ……」


 恐る恐る目を開けた美優に微笑むようにして、桎梏を外していた指の付け根に、白い光が輝いていた。


「……ジルコニア?」

「あ、意地悪言ったー。ここ私から言わなくちゃダメ?初めてなのに?先輩が言ってくれないの?」

「──……」


 なつみの口調は、あくまで軽い。

 彼女に引き換え美優は、逸る胸を叱咤して、慄いていた。


「おはようございます。嶋入さん、お預かりしていたお品物です。お間違いないですか?」


 美優が黙り込んでいると、ビルからスーツ姿の女が出てきた。

 二十代半ばくらいの、初々しい感じの女だ。
/269ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ