この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私は犬
第26章 大切なこと*
お昼、1人で社員食堂に来た。鮎川さんは他の方と社外へランチに出掛けたので、今日は追跡を免れた。悪い人ではないのだけれど、一緒にいると気が休まらないのは、隠し事をしているからだと思う。

神部君に会ったらどうしよう、と考えて少しドキドキする。慎重に周囲の様子を窺うも、それらしい姿は無い。社外でランチをしているのかもしれない。鮎川さん達みたいに。

結局、まだ連絡はしていない。何と言えばいいか、さっぱり分からない。お待たせしてるとしたら申し訳ないと思う。

今日はいなり寿司。中のご飯には中華クラゲと胡瓜を刻んだ物と白ゴマを混ぜた。粉のすし酢って便利。私でも作れた。茹で野菜にはエゴマ油をまぶしてある。食べる時にワサビ醤油をかける。後は湯葉の入った炊き合わせやお漬物が少々。

ワサビは万能。これ海外へのお土産にしても喜ばれると思う。ステーキもワサビ醤油があう。

「久保ちゃん!久しぶりっ!」

またこの人か…。一体、何がしたいのだろう?

「………。近寄らないで下さい。隣に座らないでっ!」

「また〜。そんな事、言っちゃって。最近冷たくない?」

迷惑男、櫻井さんは懲りもせず隣に腰を下ろした。この態度が冷たいと云うなら、最初からずっと冷たい筈ですが…。
/637ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ