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私は犬
第27章 止めらんねぇ*
お尻が燃えるように熱い。やめて。ごめんなさい。ぶたないで…。

「ほら…。もっとマンコ締めろっ。」

部屋中に響き渡る乾いた音に、有史さんの乱暴な言葉が混ざる…。


揺さぶられ続けながら見た、滲む景色の後方に、何かに夢中になっているかの様な、有史さんの姿があった。

・・・・・・・・・・・・・・・・

「すげぇ真っ赤。猿みてぇ…。」

事がやっと終わると、冷静さを取り戻した有史さんは、そう言いながらお尻を冷してくれた。

ベッドに寝転んだまま、お尻を冷している私の頬や頭を、そーっとそーっと撫でてくる。

「俺さ……。真子とヤると自分を止めらんねぇ…。」

それって、お猿みたいに真っ赤になるまで、お尻を叩いた言い訳?

「尻、まだ痛むか?」

なんだろう…。困った顔しながら、私を心配するかのような有史さんを見ていると、安心させてあげたくなる…。

「大丈夫。そんなに痛くない……。」

私は大丈夫だから、だから、そんな顔しないで……。

「タオル、濡らしてくる…。」

寝室を出て行く、有史さんの後ろ姿が、とても寂しげに見えるのは。きっと外が雨だから。

こんな天気じゃ誰だって、気が滅入るもの…。

17日分が終わった…。残りは、後33日分……。
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