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私は犬
第28章 アメリアの夢
企画の内容が良いと、多忙の合間をぬって相談に乗ってくれて。具体的なアドバイスとかも沢山してくれるんだとか。

運が良ければビジネス的なランチも出来るらしい。『私、主任とお昼一緒に食べる事もあるの。』と、鮎川さんが言っていて、例の主任五段活用を用いて、詳細を丁寧に教えてくれた。

だからなのかな。デスクワークの日には、主任の机に女性社員が群がっている気がするのは…。私も書いてみようかな…。

資料集めなきゃ…。具体案をまとめなきゃ…。そんな事を考えていると、

「今さら色気づいてキモいんだよっ…。」

と、池ノ内さんの低く唸るような声が聞こえた。ハッとして隣を見ると、やっぱり睨んでいた。

私のお洋服なんかより、自分のお洋服の心配すれば良いのに…。いつも屈むとおっぱい見えてるんだから…。お靴もヒール高くて、足痛そうだし。1日中あれで過ごして大丈夫なのかな?

・・・・・・・・・・・・・・・・

マンションへ戻ると、コンシェルジュさんが、荷物が届いていると教えてくれた。重たいからと言って、台車で部屋まで届けてくれた。

よし。見本が揃った…。手始めに明日はこれを持って出社しよう。あと、簡単でも企画書を添えなくちゃ。計画の下準備は念入りに…。
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