この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私は犬
第30章 主導権*
それから、好きな食べ物や好きな音楽の話題で少しだけ盛り上がって。30分の予定が気づけば1時間になって。帰らなきゃと慌てて席を立った。外でタクシーを止めてくれて、途中の世田谷まで一緒に乗った。

「ごめんね、俺、先に降りるから送れなくて…。」

そう言って、運転手さんにお金を渡して、お釣りはとっといてと言って降りていった。タクシー代、返さなきゃ…。

電車だとすぐだったのに、車だと遠く感じる。電車、迷わずに乗れるようになりたいな…。

自宅に着いて、預かったお金から神部君の降りた場所迄のタクシー代金の差額を計算して封筒に入れた。

明日、総務課へ行って忘れずに渡そう。また連絡すると言ってくれたから、次はもっときちんとお話しよう。神部君が好きだと言っていた音楽奏者の情報を検索しながら、そう思った。

気遣ってくれる方を無下にしちゃ悪いもの…。

入浴を済ませてスマホを見ると、神部君から《こちらこそありがとう。また会社で。お休み。》と、さっき送ったお礼の返信が入っていた。

いつの間にか、有史さんからもメールが入っている。《何の酒?》また3文字か…。まぁいいや。負けずに、《何でも》と3文字で返信してベッドに潜った。

フランス辺りは今頃昼間だろうけど、おやすみなさい…。
/637ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ