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私は犬
第31章 私の事情②
有史さんは、マッカランをロックで飲みながら、お前は酒の味を知らなすぎる。とか、シングルモルトはこう飲むんだ。とか、いちいちうるさい。私は、アイスが美味しければ、ウイスキー哲学なんてどうでもいいのに…。

「なにむくれてんだよ…。」

「何もむくれてません。もう寝るから放っといて。おやすみなさいっ。」

もう深夜1時だわ。哲学なんか聞いて無いでさっさと寝ないと…。

「…1週間ぶりにあったのに、それは無いだろ…。」

はいはい。1週間ぶりにあってコレも無いけどね。

ベッドに潜り込んで目を閉じる。飛行機が何事もなく到着してくれて、本当に良かった…。

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