この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私は犬
第32章 我慢の限界*
チューリッヒ空港に着くと、想像していたより利用客が少なくて安堵する。今日が平日で良かったとしみじみ思った。とんでもなく混雑しまくっている空港なんて、利用したくない。

「何で日曜出発にしなかったのよ…。昨日も今日も似たようなもんじゃない。」

荷物をカラカラ引きながら、剛ちゃんってば、ここでも文句ばかり。分かってないなぁ…。まったく。

「スイスは日曜日、お店が全て閉まるの。スーパーもデパートもレストランも全部。でも空港内のお店はやっているから、近隣の人がここに集まるの。わかる?観光客+近隣住民。嫌になる程混雑するの。」

東京のように、人が多いだけならいい。日本以外では混雑=盗難リスクの増加。だから気を付けなきゃいけない。気を付けてたって荷物を盗られるのよ。盗難手続きなんかに煩わされるのは御免だわ。

「ほーんと、いつ来ても素敵な街ねぇ…。到着するなり、ホルンとヨーデルの音楽でお出迎えだなんて、気が利いてるわぁ〜。」

人がせっかく説明してあげたのに、なぁんにも聞いてないんだから。全く…。

到着ロビーに向かうと、はおば様の秘書の春木さんの姿があった。

「居たわよ!キャー春るん、相変わらずダンディーねぇ!」
/637ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ