この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私は犬
第33章 さよなら
腕を掴まれて、連行されて、マンションのエレベーターに連れ込まれた。犯罪者や捕虜じゃないんだから離して欲しい。

「腕を離してっ。こんな事をして、途中で誰かが乗って来たらどうするの?」

「絶対にこねぇ。賭けてもいい。」

有史さんは、ニヤニヤしながら余裕な表情でそう告げた。そんな賭けに乗らないわよっ。

エレベーターは途中、誰も乗せる事なく1階までたどり着いた。有史さんを見ると、勝ち誇ったような表情を浮かべてこっちを見ていて、それが無性に腹立たしい。

「分かった。おとなしく一緒に出勤するから、手を離して。このままエントランスを歩くつもり?私は嫌よ。」

そう告げると、有史さんは手を離してくれた。朝から調子狂いっ放し…。並ばないで歩けばいいんだわ。少し離れて着いて行こう…。

マンションを出て、有史さんの少し後ろを歩く。

「お前、横にこい。来ないと手繋ぐぞ。」

手を繋いで歩くなんて、それこそ冗談じゃない…。仕方なく、本当に仕方なく、横に並んだ。明日は絶対に早起きして、先に家を出てやるんだから…。

「お前さぁ、そんな顔して歩くなよ…。眉間にシワよってんぞ。」

有史さんの手が眉間を撫でた。ああああっ。もうっ、触らないでっ!
/637ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ