この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私は犬
第33章 さよなら
湯井さんはそう言うと、新しい担当の方を紹介して下さった。

「剛ちゃんも寂しがるわね。湯井さんの事大切にしていたから…。」

「オーナーには、本当に良くして頂きました…。引っ越して落ち着いたら、小さな店舗でいいから開業しろって。そう言ってくれて…。」

うん…。剛ちゃんなら言いそう。

「湯井さんなら、出来ると思うわ。」

「ありがとうございます。美容の免許やネイル検定、無駄にしない為にも頑張ります。」

湯井さん達は、1時間程で施術を終えて帰って行った。

湯井さんは、爪の型をとるのが上手で、そうやって作ってくれた沢山のネイルチップは、パーティーの度に活躍した。

私の為の沢山のヘアアレンジも考えてくれた。

チップの装着の為に、いつもホテルの準備部屋まで来てくれていて、やっと仲良くなれたと思ったのに、さよならしなきゃならないなんて。

剛ちゃんは、自分が関わった子達が独立するのを喜ぶ裏で、時々ベソかいている…。『言ったら怒るわよっ』って言いながらビール飲んで泣く事もある。今回もきっと、泣くんだろうな…。

そんな事を考えながら、業務を消化していた時、ふと有史さんの言葉が頭の中で甦った。
/637ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ