この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私は犬
第10章 お仕事でした
そういう時の渡辺さんは、同僚のどなたかとお約束をしている事がとても多くて、

「本当にごめん!今日中に、部下のフォローでこれ終わらせなきゃならないから、勘弁して。必ず埋め合わせするから。」と、お約束をしていたらしい方に謝っていらした。


私物も頻繁に紛失した。昼食を終えて戻ると、机の引き出しに入れておいたメイク道具が、ポーチごと紛失していて、施錠しても同じように紛失した。

そのたびに、剛ちゃんに「無くしたみたい。」「置き忘れたみたい。」と小さな嘘をつき、新しい物を用意して頂いた。

何も言わずに新しい物を用意してくれる。私の嘘を信じてくれている剛ちゃんに、会いたく無くなった。会うと辛いんだもの。


ロッカーの鍵は携帯していたのだけれども、ロッカーからも私物は紛失した。前日に五万円、確かに確認したはずのお財布のお金が、一万円しか無かったり。

社員の中に泥棒がいると知ったら。きっとおじ様もおば様も孝徳さんも悲しむだろうと。そう思ったら誰にも言えなかった…。

社会に出る事が、こんなに大変だならんて。私、世間を知らなすぎたわ…。


しなければならない事は、山積みで。やるべき事も毎日増えてゆくばかり。

私、ちゃんと病院のベッドで…。人並みに…。…ねる…のか…し…ら………。
/637ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ