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陽炎ーカゲロウー
第5章 欲
証が欲しい。


市九郎が、他の女でなく、己を求める証が。


「好きだ、惚れてる、お前じゃなきゃあ駄目なんだ」

そう、あの低い声で囁かれたなら。

口先だけの言葉など、なんの意味もない。

頭では理解っているのに、心が欲しがる。

知らず、赤猫の目から涙が伝う。

ぽたり、と湯に落ちた涙は、映った己の顔を歪ませる。

ぽたり。


ぽたり、ぽたり、ぽたり。

幾粒もの涙に、もう、顔は崩れて見えなくなった。
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