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ゆずの譲れない物
第3章 ●想い
ーーバダンーー


研究室を後にし

恩師の気遣いに心の中で頭を下げた


「楠田君が良ければ、このあと、3人で食事にでも行くか」

ゆずが訪れる前、
勝井教授は、そんなことを港へ言っていたのだ


急に、学部会議など入るわけがない


「このあと、時間ある?」

『え、あ、その…』

「予定あるのかな?」

『いえ…予定はありませんが……その…2人は……緊張しちゃうから』

言いながら恥ずかしくなりだんだん声も小さくなってしまう

もーヤダヤダ!コラコラいつもの私は、どうしたのよー!!!
この人の前だと、いつもの私でいられない

セミナーの時も
会社で見たときも

キレイな容姿は、もちろんのこと凛としたたたずまいが輝いて見えた、ゆず

今の目の前で頬を赤く染めモジモジ話す人とは
違って見えた










かわいい!!!!!!!!!!!!
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