この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
氷解
第1章 氷解
「カラオケ……行った事、ないです」
奈緒の友人である聡に、取り繕うように笑み返すと、聡は満面の笑みを見せた。
「じゃあ、今度、僕と一緒に行こう」
「え...?あ、はい」
陽菜子は聡とメルアド交換して、また会う約束をかわす。
帰りに奈緒から
「どうしたの? あんなに楽しみにしてたのに、店についてからボーッとして」と、
心配されたが、陽菜子は弱々しい笑みを返すだけだった。
だって、周防がーーー
眼鏡を外した周防が、笑っていた。
それも冷たい氷のような瞳ではなく、雅美と一緒に、笑っていた。
その事実が、陽菜子の頭の中でグルグルと回っていた。
奈緒の友人である聡に、取り繕うように笑み返すと、聡は満面の笑みを見せた。
「じゃあ、今度、僕と一緒に行こう」
「え...?あ、はい」
陽菜子は聡とメルアド交換して、また会う約束をかわす。
帰りに奈緒から
「どうしたの? あんなに楽しみにしてたのに、店についてからボーッとして」と、
心配されたが、陽菜子は弱々しい笑みを返すだけだった。
だって、周防がーーー
眼鏡を外した周防が、笑っていた。
それも冷たい氷のような瞳ではなく、雅美と一緒に、笑っていた。
その事実が、陽菜子の頭の中でグルグルと回っていた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


