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第20章 忘れたい人

１年ぶりに逢うこの人は


やっぱりただの男だった。


たった１度の過ち。


「こう言うの平気なの？」


「割り切ればいいんだよ！」


「できるの？」


「割りきるさ！」


「…………」


私って学習能力がないな！


こんな男のどこが良かったんだろ。


なんで涙が止まらないんだろ。


わかってた事なのに


またいつか


逢う事があったら……


その時は呑まれないように


心乱れないように


家族に眼を向けよう。


決して同じ過ちを犯さないように


決して───!


end