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第18章 代償

それから数日たったある日、
お昼に みきちゃんとランチしてたら 携帯が鳴った。

外はもう初夏めいて 皆 半袖で 賑やかな学食、鳴り続く音にようやく気づく。
あ、、田原さん、、。
バイト先の事務の田原さん。
ん？
「はい、及川です、、。」
「あ、及川さん学校？忙しい時にごめんね。」
「こ、こちらこそ、、ちゃんとご挨拶もせず すみません。」
先日のお菓子のお礼から始まって、、
ゆっくりした口調で 報告する、衝撃の出来事、、！

！！！！
綾子の顔が ゆっくりうつむき蒼ざめて いく。

「はい、、えっ、、、、
はい、、、、、、
分かりました、、。」

！！！！
「綾ちゃん、、どうしたの？
大丈夫？」

みきちゃんが心配そうに覗き込む。
ごめん みきちゃん、、、。
何も 言えない、、。
驚きと 恐怖で 、、身体中が一瞬に凍った。

えっ、、、！
えぇ、、、っ。

あの日見た 綾子をしっかり見た あの目！
強い憎悪にも見える あの目！


院長の奥さんが亡くなった、と。
自死らしい、と。
しばらく行方不明で 警察も動いては いたらしい。
昨夜 郊外の雑木林で みつかった、と。
今は代わりの医師が来てる、と。
しばらくは病院も午前だけで 暇にはなるから、と。