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恋はどこからやってくる?
第5章 ふたりのうねり
その週末、二人は戸惑いの沼の中でもがいていた。


紺野からの突然のくちづけの意味を、柏木はどう捉えていいのかわからなかった。

いつもよりおしゃべりだな、とは思ったが、酒を飲んでいる様子ではなかった。
イタズラにしては度が過ぎる熱とチカラだった。

──あれは…俺への気持ちなんだろうか

抱き締められた時の腕の感触と、唇の柔らかさが蘇って、体の芯が甘く疼く。

しかし次の瞬間に、爛れた夜を過ごした記憶がその疼きを萎えさせる。

紺野が抱き締めてくれた体は、バーで会った男とセックスしたばかりの体だった。

あの日の柏木は、自分への嫌悪感で押し潰されそうになっていた。束の間でいい、心も体も壊れてしまえ…そんな思いで男の誘いに乗ったのだった。

だが今となってはその行為は嫌忌でしかなく、自責の念は紺野の好意を遠ざけようとする。

──もしも紺野が俺を好きなんだとしたら…

例えば今までの柏木の生き方を紺野が許容してくれたとしても、二人のこれからは異性同士の恋愛のように、ただ幸せだけに包まれるものではない。

男女間であれば当たり前にある未来というものを、紺野から奪うことになるのではないか。

「あいつはノンケなんだ…。なにも茨の道を進まなくても…」



苦い思い出が、苦しい恋慕が柏木の体内で黒く渦を巻く。
胃の奥が捻じれ、込み上げてくるものを何度も吐いて空っぽになっても、心の渦は収まらなかった。

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