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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第7章 時流れの向こうには【詩】
 若かった私が何故、そんな風に考えたのか? 一見、焦りのようにも思えるが、どうも当時の心境を思い出しても、そんなものはなかった。ただ、その頃から、私は自分の中には二人の自分がいて、あるときはそのもう一人の自分が遠くからじいって私を見ているような気がすることがあったた。恐らく、時の流れを川の流れのように意識するという発想はそれと似たものではと思われる。
  今は逆に、そんなことは感じないのが不思議だ。感受性が鈍ったのか? もちろん、それもあるかもしれないが、今は毎日が忙しくて、色々やることがありすぎて、到底、とりとめもないことを考えているゆとりがない! たぶん、これからもっともっと先、子ども達がそれぞれ大人になり独立したら、また感じるようになるのだろう。色々と考える時間が増えたら、時が自分の側をごうごうと音を立てて流れていることにまた気づくのかもしれない。
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