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第70章 日本ならではの雅な世界～マンガ　あきさゆめみし　より～

　確か二年のクラスで全巻を持っている子がいて、その子がクラスの女子に

　貸し出しいました。

　順番制で、その順番が回ってくるのを楽しみにしていたものです。

　人気があり、ほぼ全員が希望者なので、時間がかかります。

　やっと待ちに待って回ってきたら、自宅に飛ぶように帰って勉強もそこそこに

　マンガを読みふけりました。

　私は目と鼻の先の高校に行きましたので、自転車で往復10分程度。

　朝は８時25分に出て、３時に最終授業が終わると、３時10分には自宅にいて

　おやつを食べているという毎日－笑。

　なので、さっさと家に帰り、やっと回ってきた、あさきゆめみしを読んだときの

　ことはよく憶えています。

　大和さんならではの繊細で美麗なタッチで再現された源氏物語は古典とはまた異なり、

　高校生にも判りやすい。

　しかも少女マンガ独特のこまやかなイラストなので、余計に惹かれました。

　ストーリーも原作にほぼ忠実ながら、大和さんらしい解釈も加えられ

　より魅力的な大和源氏となっています。

　本当に面白かったですね。

　全巻夢中で読み終えて、次の人に回しました。

　後で一巻と最終巻だけは自分で買った記憶があります。

　もしかしたら、当時はまだ全部は出ていなかったんじゃないかな。

　なので出ていないところからは買ったような。。。

　この辺りは何しろ大昔のことなので、記憶が曖昧です。

　とにかく飛び飛びで何冊かは買ったのだけは確かで、その中に一巻があったのは

　事実。

　今、思い出すと、改めて読み返してみたいなぁと思います。

　もしかしたら、この記事をご覧の方の中にも似たような経験や想い出を

　お持ちの方はいらっしゃるのでは？