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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第75章 私が見た【ずるい男】。
まず、彼の言動を見ると、その【彼女】と付き合う気がないのは明白。

 なのに、何でずるずると向こうを引っ張るのか?

 もっとも、女性側にも問題はあります。

 男がそこまでつれない態度を取るのは、自分に気がないから。

 幾ら好きでも、そこまで無下に扱われたら、暗黙のうちに拒絶されているのだと

 知って潔く諦めるべきです。

 だから、身勝手な男につけこまれるんです。

 でも、彼女がそこまで自分に惚れていると判るなら、思いやりのある男性であれば、

 はっきりと言葉にして彼女に伝えているでしょう。

 僕はキミのことは好きではないから、つきあえないと要ってげるのが優しさであり、

 男らしさです。

 そのときは彼女は傷つくかもしれないですが、長い眼で見れば、彼女も諦めることは

 できるだろうし、また彼女の良さを理解しくれる新しい男性との出会いもある。

 彼のしていることは残酷極まりないのだと何故、判らないのかしら。

 それも得意げに他の女友達にしゃべり、更にはお酒を飲んだ勢いでのことだから

 あれはなかったことにできるんだって-。

 私、最初の結婚で子供が生まれていれば、この子たちくらいにはなっている。

 だから、我が子といっても良いくらいのトシの人たちです。

 もし、自分の息子がこんなことを言ったら、私はもの凄く叱ると思う。

 こういう男がいるから、女はいつまでも泣く羽目になる。

 わずか20分程度の会話でしたが、この男性がどういう人間かは何か知れたような

 気がしました。

 【彼女】もこのまま、こんな狡い男のことなんか忘れられたら良いのにね。。。

 他人ごとながら、色々と考えさせられた会話でした。

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