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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第123章 雪の銀狐~冬の夜話~
子狐は首を傾げました
幼い子狐には まだお母さん狐の言葉を理解できなかったのです
子狐が首を傾げている間に
狐の魔法は春の雪のように解けて
いつしか子狐は元の姿に戻っていました
―さあ、そろそろ寒くなってきたから、おうちに戻ろうね
お母さんに言われ、子狐は大人しく巣穴に戻ります
―ねえねえ、お母さん。花嫁さんって、なあに。
子狐が問えば 
お母さん狐は優しく笑って 子狐の頭を撫でました
―いつかお前も判るときが来るよ。そう遠くない未来にね。
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