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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第124章 花瞑想~山茶花に想ふ~
「花瞑想~山茶花に想ふ」



身を切るような寒風に物ともせず
すっくと前を向いて佇む山茶花
濃いくっきりとした花びらのピンクが
灰色一色に沈み込んだ周囲の風景の中でひときわ際立つ
不思議な花だ
あるときは透徹なまなざしで
すべてを見通す眼(まなこ)を持った理知的な女性のようでもあり
あるときは艶やかな色香を振りまく妖艶な女性のようでもある
いずれにしても
そのひっそりとした佇まいから浮かび上がるのは
臈長けた大人の女性に違いない


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