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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第128章 花のまなざし~天満宮の紅梅~
ふいに どこかから
そこはかとなき芳しい香りが流れてきた
ふと見上げた先に
可憐な蕾を無数につけた梅の木がひっそりと佇む
しずかな悠久の時間(とき)の流れの中で
人が幾度生き死にの営みを繰り返そうとも
変わらない姿で
透徹な眼差しに少しの慈愛を込めて
私たちを見てきた
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