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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第154章 「令和元年の年の瀬~息子が高野山に還る日に~」
とうにたくさんの記憶の狭間に埋もれてしまった懐かしい想い出に
熱いものがこみ上げた
ふと空を振り仰げば
薄青い冬の空から透明な陽差しが地面に落ちて
境内の古い地蔵尊の祠の屋根を照らしている
今日は年に一度の祠の大掃除の日
静かなふるさとの町
穏やかな年の瀬の風景



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