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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第156章 一冊の古書に思うこと~読む、書く、伝える、心と心のつながり~
 むろん本だけではない、どんな製品にせよ、できあがるまでには気の遠くなるような多くの人々の労力が費やされている。物を大切にするのは、製品が自分の許に届くまでの、そういった顔も知らない人たちの手間暇に思いをいたすことでもあるだろう。
だから、裏腹に本に無闇に書き込みをしたり、ぞんざいに扱う人には腹立たしい思いを抱くのも事実である。
 古書として入手した本は、大方は転売する。先の迷信がらみではないが、やはり他の方の手から手へと渡ってきた本は自分のところに長らくとどめて置くつもりはない。例外としては、なかなか新刊としてはもう手に入らない希少本などは手元に残しておく。それ以外はすべてまとまった量になった時点で古本業者に売る。
 知り合いに「本を売るのはナンセンス」と主張する人がいるけれど、そうは思わない。転売するのは他人が読んできた本だからというだけが理由ではない。
やはり、本にとってはより多くの人に読んで貰った方が幸せだと考えるからだ。これも自分が小説を書くからこそだろう。苦労して書き上げた愛着ある作品なら、一人でも多くの人の眼に触れさせたい。苦労して作り上げた本であれば尚更だ。
ー本は大切に、より多くの人の手にとって貰う機会を。
これが私のモットーである。
前の持ち主が大切にしていた今の本、私もまた大切に読んでいる。こうして大切に読み、また次の人が同じように大切に読んでくれれば、本は本来の価値を失わず、いつまでも大切にたくさんの人に読み継がれてゆくに違いない。まさに、それこそが本がこの世に生まれてきた意味であり、本を作った、たくさんの人々の願いであるだろう。
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