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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第159章 週末には花を買って
中でもひときわ目を引かれたのは蒼色の小さな花束だ
深みのある紫に近い薔薇は
例えれば月が輝く真夜中の空のよう
傍らの可憐な紫陽花は心もち色が薄い
まるで陽が落ちた直後の宵の空のような淡いやわらかな蒼
今 〝蒼い薔薇〟をモチーフにした新作小説を描いている
偶然見つけたこの蒼い薔薇のブーケに
何か運命的なものを感じた
ーなどと真顔で語りたくなってしまった
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