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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第167章 宵闇の紫陽花
梅雨はじめじめしてうっとうしい
雨続きだから嫌いという人も結構多い
そんな中で梅雨が好きだとはなかなか言い出せないけれど
紫陽花はこの季節しか咲かないものだし
雨の中 鮮やかな色とりどりの傘が行き交う光景は
夏の夜の祭りの花火かヨーヨーにも似て
眺めているだけで浮き浮きとした気分になる
殊に紫陽花はひと雨ごとにその色が深みを増してゆく
雨が降る度に庭を眺めるのが楽しくなる季節だ
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