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弓月 舞 after story 集
第7章 君の視線が絡み付く

身の置き場がない恥ずかしさから思わず顔を手で隠したら、ユウキくんがそれを咎めた。

「だめだよ隠したら…!!」

「…ッ‥でも」

「俺に泣かされてる時のセンセの無防備な顔……死ぬほどカワイイから」

「‥‥ひッ…ゃあ‥!」

耳朶をしゃぶりながら低い声で囁かれて思わず声が跳ねた。

その反応に気をよくしたのか、耳の孔にまで舌を突っ込んで舐めてくる。

そんなふうに責め立てられた私の頭はトロトロに溶けて、悲しいのとは違う涙が一気に込み上げてきた。

もっと泣いてみせろよって…

頭の中に直接命令されてるみたいに感じる。

「……手ぇどけてよ」

「ぁッ‥…ァ、ァ、…‥やだぁ‥…」

「……」

それでも顔を隠したままなんとか耐えていた。

言う事を聞かない私の服にユウキくんの手がかかる。

彼は私のブラウスをたくし上げて頭だけ抜かせると、脱ぎかけの服で両腕を拘束してしまった。

中途半端に脱がされた服が引っかかって、バンザイの状態から手を下ろせなくなる。

「……、エロぃ」

「‥‥ッ」

「…イイよ…すごく……っ」

「…んふぅ…!!」

今度は唇を奪われる。

だらしなく開いていた私の口は彼の侵略を止める術(スベ)を知らなくて、されるがままに舌を絡め取られる。

私、ユウキくんとキスしてるの……?

下着を晒しているという羞恥に犯され…貪るキスに翻弄され

「ぁ……は、ぁッ‥‥…ン……!」

その隙に仰向けに押し倒された私の上に、ユウキくんが覆いかぶさる。

私の力が弱まって何の抵抗もできなくなるまでキスは続いて、本当にただ泣くぐらいしか打つ手が無くなった頃合いで…彼の手が私の身体を弄り(マサグリ)出した。

もちろん両手は頭の上でバンザイしたまま

服に引っかかって動かせられない。

怖い……。

「……怯えてる?」

私は自分のスタイルに自信がある訳ではないから、触れられるのも見られるのも怖い。

当たり前のように萎縮する。

でもそれ以上に……

「……ハハ、いいよねぇその顔……ゾクゾクする」

「‥ッ…‥ぅ‥あああ」

発情、してる。私のカラダ…。

ユウキくんの視線に晒されたトコロから、獣みたいに発情してる…。

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