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第1章 Merry X'mas ～ 俺様Drに聖なる夜を

研修医だった一年前に比べれば、こうして帰れるだけまだマシ、かもしれないが

“ 先に寝てろとは連絡してあるが… ”

今年も、あいつとの夜を邪魔された。



──この春から半同棲生活の匠と柚子。

今日も匠の部屋で帰りを待つ彼女に、遅くなると事前に連絡はいれてある。


『 残念ですけど大切なお仕事ですもの。頑張って下さいね！ 』


柚子は嫌な声ひとつ出さずに承諾したが、やはりどこか寂しそうでもあった。



「…辞めてやろうか…こんな仕事」


自分の勤務先を軽く睨みながら匠はバイクのエンジンをかけた。



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