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思い出のアルバム
第15章 気持ちの浮つき


「お願いします……」


車の助手席に乗らせてもらう。


カッコいい四駆の車。大学生がよく買えたもんだ…



「家はどっち方面?」


「家は……」


と説明し、車を発車させる。



そういえば……

修ちゃん以外の男の人と2人っきりで、ゆっくり話するの初めてかも。


修ちゃんの運転する車にも……乗せてもらったんだよな…。


やっぱり頭に出てくるのは修ちゃんだった。



「ーーーー聞いてる?」


は……。

いけない……すっごいボーッとしていた。


「本当はまだ体調悪い?大丈夫?」


「すみません!!ちょっとボーッとしちゃっただけです…」


私の慌てようを見て、笑っている。


「東(夏奈)とはよく話するけど、相沢(沙織)とは必要な事しか話ないから、…なんかイメージ変わったよ」


「え……良いイメージで変えといてください」


「良い方に変わったよ。しっかりしてそうで、しっかりしてないんだな。手を貸したくなるよ…」


それはやっぱり……ガキだって事なのか…。



「東にお願いされたけど、合コンやるんだろ?相沢居るなら楽しみにしてるから、早く体調治してくれよ」


まさか、夏奈の言ったことを本気で叶えてくれるとは……

「良いんですか?相手、高校生ですよ?」


「俺、別に教師じゃないしね、ただの外部指導者だから」


「じゃぁ頑張って治します…」


「ははは…お願いします」



そんなたわいのない話をしながら送ってもらった。


家に着いたら、夏奈から鬼電があった事は言うまでもない……

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