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思い出のアルバム
第15章 気持ちの浮つき
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一旦、家に帰り、私服に着替えて準備する。
結局、メールはしていない。
これから修ちゃんを裏切って合コン行くのに
後ろめたくなり出来なかった。
「ヤバい!!遅れる!!」
近くのコンビニで由美と待ち合わせしていた。
そこにコーチが迎えに来てくれる予定だった。
コンビニに着いてもまだ由美は来ていなかった。
立ち読みしながら待とうか……思っていたら
RRRRRR…………
ディスプレイを見てドキドキした。
修ちゃんだった。
「もしもし……」
『今日、県大会だったんだろ?どうだったの?』
最近、全く連絡無かったのに
何でこのタイミングなんだろう……
「3回戦で負けちゃった。でも、悔いはないよ…」
『そっか……3年間よく頑張ったな…お疲れさん』
それだけなのに、泣きそうになる……
修ちゃん……
「でも試合…言ってなかったのに何で知ってたの?」
『あぁ…オカンが教えてくれたんだよ。さっき、夏休みの話してて…』
そうだ。
大学だって夏休みはある。忘れてた……
「いつ帰ってくるの?」
何だかんだやっぱり楽しみになってしまう。
でも
『ごめん……今年は帰れないんだ。学部の特別合宿に参加する事にしたんだ…司法試験現役目指す為のさ………』
「そっか……それってどのくらいやるの?」
『3週間かな…本当にごめんな』
「いいよ……私も負けないように勉強しなきゃ……」
強がった……。
3週間なら…少しくらい会う時間作って欲しかった。
前なら……
1日でも……その時間作ってくれたのに……。
「ごめん修ちゃん……これから、部活の打ちあげなんだ……久しぶりだからゆっくり電話してたいんだけど…」
『そっか……楽しんでこいよ!!また連絡するから』
ごめんなさい……
嘘…つきました。
“会いたい”って言えばいいのに
“会ってもらえない”って方が強くて……
一瞬
“もういいや……”って
思ってしまいました…………
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