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思い出のアルバム
第16章 過ち


「かんぱーーーい!!」


居酒屋で合コンが始まった。


「いやーー高校生だって言ってたから、どんな子達かと思ったけど……みんな可愛いねぇ」


「あんまりデカい声で言うなよ……追い出されるぞ!!」



コーチの友達は、大学生だけかと思いきや

高卒で働いてる人もいて、22才でも大人に感じた。



「でもー皆さんやっぱり素敵ですー」


年上好きの夏奈はノリノリで張り切っていた……













時間の経過と共に、緊張感もなくなり、皆楽しんでいた。


「相沢……また具合でも悪いのか?」


コーチが隣にやってきた。


「いえ…元気ですよ。そんな風に見えますか?」


「静かだったからな……」



あのタイミングで修ちゃんから電話があったからか…

修ちゃんに嘘をついたからか…


やっぱりボーッとしてしまってた様だ。



「大丈夫です!コーチそれ何飲んでるんですか?1口ください!!」


心配させないように無邪気を演じた。

コーチの飲み物を奪って頂く……


「あっおい!!それ酒入ってるから……」


って言われた時には、飲み干してしまっていた。


「飲んじゃった……美味しかったですよ?」


アルコールなんて初めて飲んだけど

そんなお酒な感じしなくて飲めてしまった。



「でも、さすがにダメ!!ジュースにして……」


とグラスを渡されたので、言うとおりにした。



酒を飲むと嫌な事を忘れられる……


お父さんがよく言ってたけど、本当に忘れられるなら


今、たらふく飲みたかった……







しかしこの1杯が


沙織の過ちへの1歩になる………


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