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思い出のアルバム
第17章 暗闇
【先輩、具合でも悪いの?一緒に帰ろうと思ってクラス行ったら、帰ったって言われたから……】
ベッドで横たわりながらメールを見る。
【心配かけてごめんね……ちょっと体調崩しちゃったみたい。家で寝てるから大丈夫だよ!!】
「ったく……俺だけじゃ不満なわけ?男に抱かれてすぐ他の男にメールするか?」
そう。
ベッドと言ってもラブホのベッド。
むしゃくしゃして、コーチに連絡していた。
「そんな事気にするんですか?ヤるだけの関係なのに……」
「あーあ、相沢が可愛くなくなってくー」
「じゃぁもう連絡しませんよー」
「そんな事言うなよ……冗談だよ」
結局、可愛い女じゃなくても抱ければ良いんだ……
男なんてそんなモン。
まぁ、後輩クンとはまだヤってないけど。
「でも相沢、お前本命の彼氏は?別れたの?」
普段、そんな事気にしないコーチに聞かれドキっとした。
「いえ……別れてはいないと思いますけど…」
「可哀想だな…その彼氏。知らぬ間に彼女が他の男に抱かれて変わってってるんだから……次、会ったら驚くんじゃね?」
「そんなに変わってないですよ……」
「いや……かなり変わったよ。少なくとも、俺が初めて相沢を抱いた時よりは…。見た目の雰囲気も、セックスもね……」
自分では、自分自身何一つ変わった意識はなかった。
私は……変わってしまった?
じゃぁ次、修ちゃんに会ったら……
もしかしたら……嫌がられる…かも?
由美に色々言われたタイミングで、まさかのコーチからこの話が出て
余計に自問自答を繰り返す。
もう……どうしたらいいのか。
コーチと別れて1人歩きながら色々考えた……