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この出会いは…
第3章 私の過去
次の日、思い切って琴莉に自分の過去を打ち明けた。
琴莉は引くどころか、大泣きして私を抱き締めた。
今まで話せなかった事を謝ったが、謝ることはないと逆に怒られた。
出来る限り協力をすると、心強い言葉も貰った。

琴莉の隣で一緒に泣いている美怜を見て、私は恵まれていると再確認した。
この二人は一生の友達だと思った。
この二人に何かあったとしたら、何を差し置いても優先すると本気で神様に誓える。
一ノ瀬さん達に出会えたこともそうだけど、私はなによりもまず、美怜と琴莉に出会えた事が一番の幸せだ。

その日は、素敵な仲間と、美味しいごはんを食べて、とってもいい気分で帰宅した。
シャワーを浴びていても鼻歌を歌ってしまうほど。
そんな事はいつぶりだろう。

何となく清々しい気分になっていると言っても間違いではない。
さっぱりとしたというか、スッキリしたというか。
琴莉に、過去について打ち明けて、それを受け入れて貰えた事がこんなに嬉しいなんて。
美怜や琴莉という、過去を知っても、離れていかない友達がいるという事が私を前向きにしてくれた。

とりあえずは…美怜の誕生会!
今までの恩を少しでも返せるように、絶対成功させなくちゃ!
あれこれ考えながら、ホントに幸せな気持ちで私は眠りについた。
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