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第6章 恋愛は癒し？

「あっはっはっ！エントランスの続きはダイニングかよ。」

「滝本…お前までふざけるなよ…」

美怜と琴莉を見ると二人とも楽しそうな顔で目を輝かせている。
はぁ…家に帰ったらまたからかわれるな。

「何してたのよ。大丈夫だった？」

「どうせ知花がテンパって何かやらかしたのよ。」

うっ…その通りだけど…
そんな当たり前みたいに言われるとなんか辛い。

「さっ、知花に構ってないで片付けしよう。」

そう言いながら美怜はキッチンに入っていき、琴莉はリビングテーブルを片付けに戻って行った。

「わっ、私もやるからっ！」

時間を見ると22時半を過ぎた頃。
私はダイニングを片付けた後、キッチンに入り、美怜が洗った食器を拭いた。

「おぉ、すげーキレイにしてくれたね。」

星さんが私たちにお礼を言ってくれて、家飲みはそこでお開きになった。
タクシーは…一ノ瀬さんが気を遣ってくれて、滝本さんと二人で乗り、もう一台に私と美怜、琴莉が乗った。

「ちゃんと家に着いたら連絡してね。」

「はい。おやすみなさい。」

一ノ瀬さんとも星さんの家の前で別れた。
私たち三人はそのまま美怜の家になだれ込み、琴莉の飲み直しに付き合わされ、一ノ瀬さんの事をしつこく聞かれ、夜を明かした。