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この出会いは…
第7章 恋敵とないものねだり
定食屋を出て駅まで歩く。
街中がキラキラのイルミネーションで飾られて、その明るさがあるだけで寒さが和らぐ気がする。
今年もあと三週間でおしまいだ。

「そういえば、今週の金曜日に滝本の壮行会するんだよね?あれ、俺の家でもいいかな?」

…へ?
どこかお店でやるんじゃなかったんだっけ?

「年末でみんな忙しくて、誰かの家でやった方が楽かなって話になってさ。知花ちゃん達三人が良ければだけどね。」

そうか…
クリスマスだけじゃなく、今の時期は予約も取りづらいし、残業も多いからな。
い、一ノ瀬さんちか…
なぜか、星さんち以上に緊張するな。

「美怜と琴莉にも聞いてみますね!たぶん、大丈夫だと思うんですが、一ノ瀬さんはいいんですか?」

「あぁ、俺は大丈夫。さすがに主役の滝本んちじゃ悪いし、星よりは俺の家の方が会社に近いから琴莉ちゃんと滝本も帰りが楽でしょ?」

「な、なるほど。じゃあ、美怜と琴莉に返事をもらったら、連絡します。」

一ノ瀬さんと並んで歩いて、駅に着いた。
電車もすぐホームに滑り込んで来た。

「あの、なんか…すみません。」

自分の降りる駅のホームに降りたって、私は一ノ瀬さんに話しかけた。

「わざわざ乗り過ごしてまで送ってもらうなんて…」

「いいって。やりたくてしてるんだって言ったでしょ?」

私をアパートまで送るために一駅乗り過ごして、私を送ったらまた電車で帰る。
ホントに嫌な顔せずにサラッとやっていただいて、一ノ瀬さんは『またね』と帰って行った。
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