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この出会いは…
第1章 最悪な出会いと最低な再会
「ホントは後悔してるんだ。どうしてすぐに気付いてあげられなかったんだろうって。」

「え…?み、れい?」

「あいつと付き合ってるときに気付いていればって。あんなふうにこじれる前に…」

ドクンと心臓が鳴る。
思わず肩をすくめた私に気付いて、美怜は申し訳なさそうに眉を下げる。

「思い出させてごめん。でも、知花と一緒に前に進みたいの。」

ごめんと謝った美怜に慌てて首をふる。

「謝らないで。美怜、ありがとう。」

美怜の言葉がお酒が入ってフワフワした身体にしみる。
泣かないと思っても、視界がボヤけてくる。

私が、恋愛に臆病になった原因はこれだ。
大学生になってすぐに出来た彼氏とは身体の相性が最悪だった。
一応、高校時代に、お付き合いをした人と初体験をした経験があるものの、お互い緊張が勝って、ただ恥ずかしかっただけだ。

なんでみんなそんなにしたがるのか分からなからなくて、セックスには消極的だった。
正直、そこそこ気持ちいいだけで痛いときも多く、セックスは辛いものだったから。
大学時代の彼は、私がなんとなくセックスを避けているのに気付いてから、豹変した。
どんなに痛いと訴えても、止めてとお願いしても、独りよがりのセックスを繰り返した。
耐えきれずに別れを切り出したら、それは起きた。
手を拘束され、口を塞がれ、無理矢理された。
私はレイプされたのだ。
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